三協アルミ工場見学!

富山の三協アルミ工場見学へ行ってきました!

三協アルミの製品は、富山に工場が点在し、生産されています。


富山県の人口は全国の7%なのに対し、
アルミ製造量は、なんと全国の40%

富山県はアルミの発展に多大な貢献をしてきた
アルミ大国なのです


皆様は日頃扱うフェンスや、カーポート、門扉がどのように生産されているかご存知でしょうか。

入社3年目になった私は、恥ずかしながら今回の研修に参加するまで、
まったくといってよい程知りませんでした。。


アルミ形材
~奈呉工場~
アルミ形材では、材料となるビレットという丸いアルミの筒があり、
まずそれを作ります。
これは、輸入したアルミニウム地金と、
スクラップ用のアルミを混ぜたものが原料となります。


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このビレットは、エクステリア商品だけでなく
タイヤのホイールなどの自動車部品、、システムキッチン部材など、
日常生活で目にするたくさんのものに変身する素となります。


~射水工場~
次は、上記で作ったビレットを加熱し、多種多様な形に押し出します。
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なんだか見たことのあるカタチになってきましたね。

それを皮膜といって色付けします。
三協アルミといえば、
サンシルバーアーバングレーブロンズダークブロンズ、ブラック
などの色がありますが・・・


これは、それぞれの色の液をつけているのではなく、
1種類の底の深い液が入ったプールのようなところに漬けて、
電解着色
をして色付けしています。

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この電解をする時間が色ごとにきまっていて
短ければサンシルバーに、
より長く浸すほどブラックに近い色になっていきます。

また、電解着色には、綺麗に着色するためちょうどいい深さがあり、
その制限があるため長ものは最長6mとなっているのです。

それ以外にも輸送する時に6mを越えてくると
不便になってしまうという理由もあります。


~福野工場~
押し出し、皮膜処理された形材は、
次にカット組立梱包出荷の最終工程となります。

ここまでの工場は機械作業が主でしたが、
この福野工場での作業は人の手によるものが多いため、
約400名の従業員がおられます。

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量産フェンス、スーパー速川の加工です。
名前の通り、加工もスーパー速いです。




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カーポートの柱、加工です。
ここは材料が重いので、男性作業員が行います。


カットの寸法、穴加工の位置などは同じ商品でもサイズによって様々ですが、
QRコードに情報を読み込ませて、
機械がその情報に基づき加工してミスを防止しています。

このようにロットごとに加工し、
そのロットの最初最後の形材をチェックすれば
正しく加工されているかを確認できます。


また、それぞれのブースの頭上には、
受注した納期から計算された時間ごとのノルマが設定されており、
今現在の生産状況の、ノルマに対してのプラスマイナスが数字で表示されていました。

もし遅れている場合は、
時間を延長してノルマに追いつくまで生産します。
このような工場の努力によって、
私たちの納期が守られていることを知りました。

アルミ鋳物

鋳物は形材の生産方法とはまったく異なり、
を作って、そこに原料を流し込み固める方法で作られます。
たい焼きのようなイメージです。

型には、鉄製金型と、砂製砂型があります。
鉄製はコストがかかるため、大きい型や、
大量生産ではないものには向きません

砂型は、でまず作りたい物の形を作り、
その回りにを流して固め、メスを作ります。

そこに原料を流し込み、作ったらその砂型は崩して、
また砂を再利用します。


三協アルミの鋳物工場ではこの型も作成しており、
自社で作れる分納期を短縮できたり、価格を抑えることができます。


世の中のカタチあるものは、全て作ることができる!
の言葉のもと、玄関には遊びごごろ溢れた鋳物製品が
たくさん展示されていました。

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右側のルービックキューブのような四角いものは、趣味で作ったそうですがなかなかのお値段だとか
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カッコイイ橋
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竹垣も、行灯もアルミ鋳物でできてます。
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この机、アルミです。冷たいです。

フェンスや門など、形材が採用されることが増え、
鋳物が減少傾向にはありますが、
鋳物にしか出せない独特雰囲気模様など、
鋳物ならではのよさを改めて感じました。


長くなりましたが、たくさんの人の知恵、努力のもと、
エクステリア商品を我々は販売できているということをすごく感じた研修でした。

感謝の気持ちを持ちながら、
これからもたくさん販売していきたいです。

皆様もご拡販のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。