外構とは?



先日、当ブログにてエクステリアについて書かせていただきましたが、

「エクステリアと一緒に「外構」という言葉をお聞きする事はないでしょうか?

どちらも同じ意味合いのように感じるかと思いますが少し違いがあります。






エクステリアは20年程前までは外構工事と言われていました。

お隣や道路との境界に
ブロックェンスを設け、囲うだけの工事として「外」を「構える」と

書いて
「外構」と呼んでいました。


当時はデザインというよりは防犯や目隠しといった機能性とコストを重視したものがほとんどでした。




エクステリアとは建築に限られることなく外装(空間)のことで


エクステリア工事といえば、住宅の外(住宅も含めた)の空間を施工することと捉えられる。


近年のエクステリア工事としては、顧客のニーズも変わり、外観に対するこだわりが強くなっている。


外回り全体を機能的かつ美しく見せるデザインが重要になってきている。


単なる境界線上の工事から敷地全体を意識した空間設計が重視される時代となっています。


従来の外構工事とは違うという意味を込めて最近では「エクステリア」と呼ぶようになっています。


外構に関しても「隠す時代」から「魅せる時代」へと変化してきました。




外構にはオープン外構クローズド外構セミオープン外構(セミクローズド外構


の3つの外構スタイルがあります。





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〇オープン外構・・・

一般的にオープン外構と呼ばれるものは敷地の境界線に門扉やフェンスなどを設けず、開放的な外構スタイルのことを指します。

・メリット
オープン外構は開放的で狭い敷地でも広々と感じることができるという点が最大のメリットです。また、光や風が通り抜けやすいということも挙げられます。プランニング次第ではありますが門扉やフェンス等のエクステリアをあまり多く建てないので費用を抑えられるケースもあります。

・デメリット
敷地への出入りが簡易なため、建物本体の防犯性能を高める必要があったりしますが、プランニングによっては近隣から敷地内が見渡せ死角がないことで防犯性が高まるケースもあります。周辺環境や敷地全体を考慮してプランを考えてみると良いかと思います。




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〇クローズド外構・・・

一般的に道路や近隣等からの視線を遮断することができるように比較的背が高く敷地内を見えにくくする外構計画のこと。
車庫スペースにはシャッターゲート・オーバードア等を設け、セキュリティー性を高めるようなプランが多くみられます。

・メリット

やはりプライバシーを確保できることが最大の利点といって良いでしょう。周囲からの視線を意識することがない生活ができます。洗濯物干しにもあまり気を使うことがなくなりますし、お子様やペットも安心して庭で遊べます。

・デメリット
閉鎖的な雰囲気となり、敷地によっては圧迫感を与えてしまうケースもみられます。
オープン外構とは逆に多くのエクステリアを取り入れることも多いため、コストがかかってしまうケースもあります。



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〇セミオープン外構セミクローズド外構・・・

オープン外構クローズド外構の要素を組み合わせたスタイルが、
セミオープン外構
セミクローズド外構
と呼ばれるもの。
それぞれのメリットを組み合わせて目的や予算に合わせ自由にコーディネートするプランが主流になってきています。塀やフェンスが比較的に低めだったり、開放感のあるデザインを取り入れるケースが多くみられます。

車庫スペースは開放的にし、玄関へのアプローチとなる門まわりや隣地との境界等は閉鎖的にしたり、浴室やトイレなどの周辺はプライバシーを確保する工夫をしたりなど、オープンなエリアクローズドなエリア併せ持つプランも可能です。





外構スタイル 1つ取っても様々な違いがみられますね。



これからお家を建てられたり、リフォームされる方はぜひ参考にしてみて下さい